エコキュートの価格(工事費込み)の相場はどのくらい?

毎月の光熱費を抑えられ、省エネで地球にやさしい給湯器としてエコキュートが注目されています。

新たにマイホームを建てる時はもちろん、従来型のガス給湯器や石油給湯器からエコキュートに切り替える方も増えています。

そんなエコキュートに興味はあるけれど、本体の価格や設置のための工事費がどのくらいが適正なのかが分からず、なかなか導入に踏み切れないという方も多いのではないでしょうか?

この記事では、エコキュートの価格を本体だけでなく、工事費込みの価格でどれくらいになるのかについてご紹介していきたいと思います。

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エコキュート本体の価格の違いはどう決まる?

自動車が排気量や装備、オプションの違いでグレード分けされているのと同じように、エコキュート本体の価格は、お湯を貯める貯湯タンクの大きさと、お湯張りのタイプ、その他の機能の違いによってグレードが分かれていて値段が変わってきます。

貯湯タンクの容量

当然のことですが、エコキュートは機能が同じであれば貯湯タンクの容量が大きい方が価格は高くなります。

使用人数に対してタンク容量が小さすぎると頻繁にタンクのお湯が無くなってしまいお湯が使えなくなってしまう恐れがありますので、貯湯タンクの容量は慎重に選ぶ必要があります。

一般的なエコキュートの貯湯タンクの容量は370リットル、460リットル、550リットルの3種類です。それぞれのタンク容量で賄える使用人数の目安は次の通りです。

貯湯タンク容量と使用人数の目安

370リットル・・・3~5人程度

460リットル・・・4~7人程度

550リットル・・・5~8人程度

上記の人数はあくまで目安で、同じ人数でも大人と子供の比率(子供が成長すれば使用量が増える)や、男女の比率(女性が多いと使用量が増える)によってお湯の使用量が変わってくるので注意が必要です。

現在のお湯の使用量だけでなく、将来の家族構成の変化等も考慮してできるだけ余裕のあるサイズを選ぶと安心です。

お湯張りのタイプ

エコキュートは、お風呂へのお湯張りの方法によって次のようなタイプに分かれています。

エコキュートのお湯張りタイプ
・給湯専用・・・エコキュート自体にお湯張りの機能はなく、浴室の蛇口から浴槽へお湯を張るタイプです。
・セミオート・・・浴槽への自動湯張りと、高温さし湯ができるタイプです。
・フルオート・・・浴槽への自動湯張りと自動保温ができ、必要に応じて追い炊き、足し湯などができるタイプです。

これも当然ですが、給湯専用よりもセミオート、セミオートよりもフルオートの方が機能が充実している分価格が高くなります。

フルオートタイプはスイッチ一つで自動でお湯張りができ、自動保温もしてくれるので、家族が時間差で入浴するご家庭などではとても便利な機能ですが、定期的に自動で追い炊きをするので使い方よっては電気代が余分にかかってしまうことがあります。

給湯専用タイプは蛇口から浴槽へ手動でお湯を入れるシンプルな使い方なので、人数の少ない家庭や家族がお風呂使う時間差が少ない家庭だと、「これで十分」な場合もあります。

家族構成や普段のお風呂の使い方を考え、どこまでの機能が必要なのかを考慮して選ぶことが大切です。

その他の機能

エコキュートには、基本的な給湯の機能のほかに、利便性や快適な入浴をサポートするメーカー独自の機能を付けた機種が発売されています。

洗剤なしでお風呂の追い炊き配管が清掃できる三菱の「バブル洗浄」や、快適入浴機能のパナソニックの「酸素入浴」などがそれに当たります。

各メーカーともセールスポイントとしてこれらの独自機能をアピールしていますが、グレードが高い上位機種にのみ搭載されている機能も多く、機能が充実する分本体価格が高くなります。

予算とのバランスを考慮し、エコキュートにどこまでの機能を求めるのかを十分に考えて選ぶことが大切です。

エコキュートの工事にかかる費用にはどんなものがある?

エコキュートを設置するには、エコキュートの本体価格に加えて、エコキュートを設置するための工事費用が必要です。

エコキュートの工事には、現場の状況によって必要な工事と不必要な工事があります。

また、エコキュートからエコキュートへの交換なのか、ガス給湯器や石油給湯器からの交換なのかによっても工事の内容が変わってきます。

エコキュートを設置するためにどんな費用が掛かるのかを見ていきたいと思います。

基礎工事

エコキュートを設置するには、大型の貯湯タンクを置くためのしっかりとした基礎が必要です。地震などで転倒しないようにコンクリートの基礎にタンク本体をアンカーボルトで固定します。

設置場所があらかじめコンクリート土間であれば基礎工事は必要ない場合もありますが、設置場所が土の地面のままの場合には基礎工事が必要です。

電気工事(電力申請を含む)

エコキュートは200V電源を使用するため、専用の電気回路と電気配線の工事が必要です。また、電力会社との電力契約を変更するための電力申請の手続きが必要で、工事業者が代行して行います。

古いエコキュートや電気温水器からの交換の場合には、電気工事が不要・または大幅に簡単になる場合がありますが、石油給湯器やガス給湯器からエコキュートにする場合には必ず必要な工事になります。

配管の接続工事

エコキュートを給水・給湯などの配管と接続する工事で、エコキュートのタイプによって接続する配管の数が変わります。

給水(エコキュートに水を供給する)配管、給湯(エコキュートから各蛇口へお湯を送る)配管、貯湯タンクとヒートポンプユニットを接続する配管は、すべてのエコキュートに必要な工事です。

これに加えて、フルオート・セミオートタイプのエコキュートの場合は浴槽とエコキュートをつなぐふろ配管が必要です。

元々の給湯器がフルオートタイプで既存のふろ配管があれば、そのまま利用できることが多いのですが、給湯専用タイプの給湯器からフルオートタイプのエコキュートを取り付ける場合には、新たにふろ配管を設ける工事が必要になります。

また、エコキュートの設置場所が元々の給湯器があった場所から大幅に変わる場合には、各種配管の延長工事が別途必要になる場合があります。

その他の工事

その他にも、既存の給湯器が大型の場合には撤去処分費用が掛かったり、敷地の関係でエコキュートを運び込むのに人数が掛かる、クレーンが必要など特殊な搬入が必要な場合には別途工事費が掛かるなど、現場の状況で工事費が変動する場合があります。

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エコキュートの価格、工事費込みの相場はどのくらい?

これらを踏まえてエコキュートの工事費込みの価格の相場はどのくらいになるのかというと、最も標準的な370リットルタイプで給湯専用タイプで30~40万円前後、フルオートタイプで40~50万円前後というのが相場価格といえます。

エコキュートの工事費込みの価格は内容に注意!!

エコキュートの価格を「工事費込み」で提示している場合は注意が必要です。

特に工事費込み価格が先ほどご紹介した相場価格よりも大幅に安い場合は、その内容をよく確認しておきましょう。

ほとんどの業者の場合、エコキュートの工事費込み価格は、「エコキュートの本体価格」に「標準工事費」や「基本工事費」をプラスしたものとなっています。

”本体価格”の内容を確認する

エコキュートの本体価格を見る場合は、必ずメーカーのカタログを参照し、「希望するグレードの機種なのか」を確認してください。

また、カタログを見ていただければわかるのですが、基本的にエコキュートは「本体(タンク+ヒートポンプ)」と「リモコン」、「脚部カバー」はそれぞれ別売りになっています。

なので、本体価格の中に「リモコン」と「脚部カバー」が含まれているのかを必ず確認しましょう。

「脚部カバー」はエコキュートの使用には影響はありません(なくても使えます)が、配管の接続部を隠すための部品なので、設置後の見た目に影響がでます。

リモコンは必ず必要なので、付属しているかどうかを確認するのと、「カラー画面」や「音声ガイド付き」などのグレードがあるので、希望するグレードのものかも合わせて確認しておきましょう。

どこまでが”標準工事”なのかを把握しておく

工事費込みの価格を謳っている業者の場合、どの工事までが「標準工事」なのか、オプション工事なのかをはっきりしておく事が大切になります。

先ほどご紹介したようにエコキュートの工事は現場の状況やどのタイプの給湯器からの交換なのかによって工事の内容が変わってきます。

チラシ広告やウェブサイトに表示されている「工事費込み価格」を鵜呑みにして安易に工事を依頼してしまうと、いざ実際の工事の段階になって「標準工事に入っていない」工事で追加料金が発生するということがよくあります。

エコキュートの工事を依頼する際には、必ず信用できる業者さんにあらかじめ現場を確認してもらい、どこまでが標準工事(工事費込みの価格内で)で工事できるのかを確認しておくことが大切です。

また、エコキュートをできるだけ適正な価格で購入するという観点からも、複数の業者に見積もりをしてもらい、比較検討してから契約するようにしましょう。

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